Darkness † Marker 4   【大禍時】



(何だ?)


思わず足を止めて、それに見入る。

細く赤い《糸》のようなものが、風に吹かれ宙を舞っていた。


(驚かすなよな)


一瞬、幽霊かとドキリとした自分を誤魔化すように、ひとりごちる。


ひらり、ひらり。


それはたなびくような動きを見せながら、暗闇の中へ溶けるように消えていった。

双瀬は安堵して、再び歩き出す。


それが何か、気付かずに…。

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