紫煙がゆっくりと天井に向かって上っていく。
「あれくらいキツく言わないと、危険な場所だろうがついて来ようとする。オレはあいつを両親から預かってるんだ。何かあったら、遼平と雛紀(ひなき)に顔向けできない」
「預かってる…ねぇ」
双瀬は呆れ顔で思い切り、タメ息をついた。
「何だよ」
「別に〜」
ふざけた口調で答えると、彼はソファーから立ち上がる。
「じゃ、おれ帰るわ。明日夕方来るから、ちゃんと出かける準備してろよ」
「あ…おい双瀬、ちょっと待て」
「嫌だね、おやすみ〜」
そういうと、双瀬は何か言いたげな河村を残し家へ帰って行った。
(くそっ、お前に俺の何が分かるっていうんだよ…)
急にイラッとした感情が沸き上がってきて、彼は思い切り側の机を足蹴りした。
河村の過去を知っている双瀬に、これ以上踏み込まれたくないから距離をおいて付き合っているのに…。
なのに時々、あの男はその領域にスルリと入ってきては意味深な言葉を吐いて去っていく。
そういう所が河村は苦手だった。
.
「あれくらいキツく言わないと、危険な場所だろうがついて来ようとする。オレはあいつを両親から預かってるんだ。何かあったら、遼平と雛紀(ひなき)に顔向けできない」
「預かってる…ねぇ」
双瀬は呆れ顔で思い切り、タメ息をついた。
「何だよ」
「別に〜」
ふざけた口調で答えると、彼はソファーから立ち上がる。
「じゃ、おれ帰るわ。明日夕方来るから、ちゃんと出かける準備してろよ」
「あ…おい双瀬、ちょっと待て」
「嫌だね、おやすみ〜」
そういうと、双瀬は何か言いたげな河村を残し家へ帰って行った。
(くそっ、お前に俺の何が分かるっていうんだよ…)
急にイラッとした感情が沸き上がってきて、彼は思い切り側の机を足蹴りした。
河村の過去を知っている双瀬に、これ以上踏み込まれたくないから距離をおいて付き合っているのに…。
なのに時々、あの男はその領域にスルリと入ってきては意味深な言葉を吐いて去っていく。
そういう所が河村は苦手だった。
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