「あーあ……お前、愛情いっぱいのくせにキツイ物言いすんだなぁ。どうせなら、もっと優しく言ってやればいいのに。裕一郎は純粋に手伝いたいと思ってるだけじゃないの。今の言葉、相当傷ついたと思うぞ」
双瀬は残酷な言い方をした河村に、責めるような眼差しを向ける。
「きつく当たるのは《おれ》だけにしとけ。じゃないと、大切な家族はある日突然、お前の前からいなくなっちまうかもしれないぞ」
「…脅かすのか?」
「脅かしなもんか、可能性の話をしてるだけ。お前は1人ぼっちの裕一郎を救ってやったんじゃない。むしろ引き取る事によって、お前が救われてるんだって事…少しは自覚しろよって言ってんだ」
「うるさい…双瀬の説教なんて聞きたくない。これはオレと裕の問題なんだ。余計な口出ししないでくれ」
ふいっと視線を外すと、河村は煙草に火をつけた。
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