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「ふぅん、お前から事務所に招いてくれるなんて珍しいこともあるもんだ。おれって出入り禁止じゃなかったっけ?…こりゃ、明日は雨が降るな」
ソファーに落ち着いた双瀬は、河村に対し目いっぱい皮肉ってみる。
すると彼は、不機嫌そうな表情で眉間に皺を寄せた。
「事情ができたんで仕方なく、だ」
「事情?」
「あぁ。双瀬は今回の幽霊騒ぎは霊道が関係していると言えば分かるよな?」
「霊道…って、黄泉人の道か…」
なるほどねぇ、と彼は頷いた。
言われてみれば、そう頻繁に霊が目撃されるなど常識ではありえない。
「どこかで重要な通路が絶たれているようだ。今日は駅の近くしか調べられなかったから、まだ先まで辿っていかないといけない仕事が残っているんだが。お前、依頼に来た時、自分も連れて行けって言ってたよな」
「………言った」
「その様子だと、どうせ暇なんだろ。明日から裕一郎の代わりに付きあえ」
「暇とは聞き捨てらなねーが、まぁ、お前が頼むって言うなら付き合ってやってもいいぞ」
頼りにされるのが満更嫌ではない様子である。
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「ふぅん、お前から事務所に招いてくれるなんて珍しいこともあるもんだ。おれって出入り禁止じゃなかったっけ?…こりゃ、明日は雨が降るな」
ソファーに落ち着いた双瀬は、河村に対し目いっぱい皮肉ってみる。
すると彼は、不機嫌そうな表情で眉間に皺を寄せた。
「事情ができたんで仕方なく、だ」
「事情?」
「あぁ。双瀬は今回の幽霊騒ぎは霊道が関係していると言えば分かるよな?」
「霊道…って、黄泉人の道か…」
なるほどねぇ、と彼は頷いた。
言われてみれば、そう頻繁に霊が目撃されるなど常識ではありえない。
「どこかで重要な通路が絶たれているようだ。今日は駅の近くしか調べられなかったから、まだ先まで辿っていかないといけない仕事が残っているんだが。お前、依頼に来た時、自分も連れて行けって言ってたよな」
「………言った」
「その様子だと、どうせ暇なんだろ。明日から裕一郎の代わりに付きあえ」
「暇とは聞き捨てらなねーが、まぁ、お前が頼むって言うなら付き合ってやってもいいぞ」
頼りにされるのが満更嫌ではない様子である。
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