「この力が一体何…?今まで何もなく過ごしてきたじゃないか」
「今まではな。霊道を意識する事も、見た事もなかったからそれで良かったんだ。でもお前は今回の事でその存在を知り、居合わせた。つまり、これからは大禍時に使ってはいけない制約が掛ってしまった…うっかりしてた俺が悪いんだが」
「いや、だから何で?」
「お前のその力と霊道が、繋がってしまうからだよ」
「…えっ!?」
「1度そうなると、その道を通る霊たちは全てお前の方へと流れてくるようになる。なってから切り離す事は、さすがの俺でも出来ない」
「だから、右手を隠せって言ったのか…」
「そういう訳だ」
「そういう訳だって…何でそんな大切な事を忘れるんだよ!?」
信じられないと、裕一郎はぼやく。
頼りになる存在だが、肝心なところでどこか抜けているのだ。
「俺ももう年、だ。時には忘れる事もある」
「うわっ、開き直るつもり!?そんな時だけ都合よくオッサンになるな」
「オッサン言うなっ。悲しくなるだろうが」
「何だよ、自分から言い出したんじゃないか」
「自分で言うのと、人に言われるのとでは気分が大幅に違ってくるんだよ!!」
噛みついてくる裕一郎に精一杯の抵抗をしていた河村だが、
「もういいや…」
虚しくなって、ガクリと頭を垂れた。
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「今まではな。霊道を意識する事も、見た事もなかったからそれで良かったんだ。でもお前は今回の事でその存在を知り、居合わせた。つまり、これからは大禍時に使ってはいけない制約が掛ってしまった…うっかりしてた俺が悪いんだが」
「いや、だから何で?」
「お前のその力と霊道が、繋がってしまうからだよ」
「…えっ!?」
「1度そうなると、その道を通る霊たちは全てお前の方へと流れてくるようになる。なってから切り離す事は、さすがの俺でも出来ない」
「だから、右手を隠せって言ったのか…」
「そういう訳だ」
「そういう訳だって…何でそんな大切な事を忘れるんだよ!?」
信じられないと、裕一郎はぼやく。
頼りになる存在だが、肝心なところでどこか抜けているのだ。
「俺ももう年、だ。時には忘れる事もある」
「うわっ、開き直るつもり!?そんな時だけ都合よくオッサンになるな」
「オッサン言うなっ。悲しくなるだろうが」
「何だよ、自分から言い出したんじゃないか」
「自分で言うのと、人に言われるのとでは気分が大幅に違ってくるんだよ!!」
噛みついてくる裕一郎に精一杯の抵抗をしていた河村だが、
「もういいや…」
虚しくなって、ガクリと頭を垂れた。
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