Darkness † Marker 4   【大禍時】


しばらく赤く燻っていた地面の文字も、やがて静かに消えてなくなった。


「さ、帰るぞ」


それを見届けてから、河村は座り込んでいる裕一郎の肩をポンと叩いて声をかける。

「……」

「どうした?」

少年は黙り込んで俯いていたままだ。


「いつ見ても、あの光景は慣れなくて…」


ぽそりと呟いて、彼は固く瞑っていた目を開けた。

ごく稀にしかこういうやり方はしないので、久し振りに見るとキツイものがある。

状況的に仕方ないと頭では理解はできた。

だが、霊相手とはいえ残酷なやり方だとも思うのだ。


(せめて最後くらい楽に…)


そう考えて、裕一郎は苦笑した。

どういうやり方であれ、自分も結果には同じ事をしているのだ、と気付いて…。

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