Darkness † Marker 4   【大禍時】

ここの霊道は正しく示されているのだから、霊たちは半ば強制的それに従って流れていくはずなのだ。

本来ならば…。


「何かに引き寄せられて、いるのか…」


河村は訝しげな顔をする。

…と、裕一郎の右手に目がいった。



(…そうか、しまった!!)



うっかり《それ》の存在を見落としている事に気づくと、

「右手を隠せ」

「えっ?」

「いいから右手を隠せって言ってんだっ!!」

河村にいきなり怒鳴られて、裕一郎は戸惑いの表情を浮かべた。


「隠せって言われても…どうやって?」


「これ握りしめて、絶対に手を開くなっ」


河村は懐から守りの符呪を出すと、彼に渡す。

裕一郎は訳がわからないまま、彼の言葉に従った。

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