ルームシェア~7人の王子様~

寮に着いた時には、既に9時を超えていた。


「おかえり〜。心配した」


悠希が玄関まで迎に来てくれて、
声をかけられる。


「ただいま。ごめんね、連絡もしないで…」


私はローファーを脱ぐと、ふと気になったことを聞いた。


「あのさ、一ノ瀬先輩って……」


「蓮がなに?」


い、言えない!

幕末喫茶で一ノ瀬先輩がバイトをしていたなんて言えない!!


「ううん、なんでもない。それより、夜ご飯ちゃんと食べた?」


「あぁ。あの肉じゃが、すげえ美味かった」


悠希達の晩御飯は、
私が朝のうちに作っておいたものだった。

雨宮先輩以外の男子に料理をさせるなんて、とんでもなくホラーだから。


「また作るね。高城君は?」


「あぁ、もう寝た。明日大会なんだって。晩飯は?」


私は悠希と並んで廊下を歩いてリビングに向かう。


「食べたよ。有紀と出かけてきたんだ」


「有紀ちゃんか。あ、すみれ、なんか飲む?」


「ううん、大丈夫だよ」


私は薄暗いリビングのイスに座ると、テーブルに突っ伏した。