ルームシェア~7人の王子様~



私が混乱したままでいると、有紀が私の分のパフェも含め全て注文してくれた。


「すみれってば?どうしたの?」


「ううん、なんでもない」


私が必死に平然を装っていると、みけさんが注文した料理を持ってきてくれた。


「どうしたんですか?」


ぼーっと一ノ瀬先輩を眺めていると、
みけさんに声をかけられた。


「あ、いえ…」


そういうけれど、やっぱり一ノ瀬先輩から目が離せなかった。


一ノ瀬先輩が女性と話していることが、全然信じられない。


「レンさんですか?うちの人気ナンバーワンなんですよ。春に入ったばっかりなんですけど、すぐにナンバーワンの座をかっさらって。ね?ジュンさん」


みけさんが、後ろを通りかかった赤髪の男性に話を振った。


「あぁ?アイツは顔がいいだけで、接客も女性のことも下ネタも、全然分かってねぇ。無愛想だし。俺を見習って欲しいね」


ジュンさんと呼ばれた男性は、
私達の机を囲むとそう言った。


「俺よりアイツの方がいいの?」


ジュンさんが、小悪魔の笑で私達に問うてくる。


「かっ、かっこいい…」


有紀が顔を真っ赤にする。


それからたくさんの事を4人で話した気がするけれど、私はあまり覚えていない。