ルームシェア~7人の王子様~


ハァ、と溜め息をつくと、
グイっと腕を引っ張られた。

ポスっと誰かの胸に収まる。


顔を上げると、
真上に琉生君の整った顔がある。


ち、近い……。


背中にあたる琉生君の胸が暖かい。


そして、後ろから優しく抱きしめられた。


「こいつ、今日は俺だけのものですから」


私の肩に顔を埋めながら言う琉生君。


わ、私…これからどうなるの…!?


みんなは噴火直前のマグマのような顔で私達を見る。


琉生君は、相変わらず勝ち誇った意地悪な笑顔でみんなを見ていた。