コンクールは、
和やかな雰囲気のまま幕を閉じた。
南條君は見事に金賞を手にした。
審査員の満場一致だったらしい。
夕方、私達は会場の前で南條君が来るのを待っていた。
しばらく待つと、大きな花束を片手に、南條君が会場から出てきた。
「なんじょ──────」
声をかけようとするけれど、
南條君は出てきた途端に大勢の女の子に囲まれてしまった。
「琉生様ー!」
「琉生様、とても素敵でした!」
中には学校の女の子や、
明らかに歳上であろう女性までいた。
すごいな…。
この前、CDも出したことがあるって言ってたし…。
私は、出ていくのに気が引けて、遠くから見つめていた。
女の子達の黄色い歓声は収まることを知らず、ただ大きくなっていくばかりだった。
和やかな雰囲気のまま幕を閉じた。
南條君は見事に金賞を手にした。
審査員の満場一致だったらしい。
夕方、私達は会場の前で南條君が来るのを待っていた。
しばらく待つと、大きな花束を片手に、南條君が会場から出てきた。
「なんじょ──────」
声をかけようとするけれど、
南條君は出てきた途端に大勢の女の子に囲まれてしまった。
「琉生様ー!」
「琉生様、とても素敵でした!」
中には学校の女の子や、
明らかに歳上であろう女性までいた。
すごいな…。
この前、CDも出したことがあるって言ってたし…。
私は、出ていくのに気が引けて、遠くから見つめていた。
女の子達の黄色い歓声は収まることを知らず、ただ大きくなっていくばかりだった。


