ルームシェア~7人の王子様~

~すみれ side~


『今から、わがままな俺様先輩と一緒に帰ります。心配させてすみません。電車なので、2時間くらいで帰れると思います』


そう高城君から電話がきたのは、
お昼過ぎのことだった。


「流石、長距離選手だけあるな…」


「千尋君、無謀すぎですよ…」


電話の内容を告げると、
みんな呆れたように言った。

寮から走って空港まで行ったということに、驚きを隠せなかった。


でも、それ以上に南條君が帰ってきてくれると言うことに、驚きと嬉しさを感じた。

高城君には、感謝をしてもしきれない。


私は、電話がきてからソワソワせずにはいられなくて、1時間前には玄関を出て2人を待っていた。