ルームシェア~7人の王子様~

寝る準備をしていると、
不意に部屋にノックの音が響いた。


「はーい」


夜に来客なんて珍しい。

誰だろう、と思いながら扉をあける。


「寝る前なのに悪いな」


訪問者は、意外にも南條君だった。


南條君も寝る前だったのか、
珍しくジャージを着ていた。


「ううん、大丈夫。どうしたの?」


私が尋ねると、南條君は口ごもった。


「あ、えと、入る?」


立ち話では申しわけないので、部屋に招こうと扉を大きく開けると、南條君に腕を掴まれた。


「いや、ここでいい。いろいろと…まずいから」


南條君はそう言って、
部屋の扉を無理矢理閉めた。


「あ、そう…?」


ドアノブから手を離す。

どうしたんだろう、
やけに目が泳いでいる。


「あ、あのさ……」


南條君はチラリと私を見たあと、
すぐに目を逸らした。

そして、髪の毛をいじりはじめた。

南條君らしくないな…と思っていると、思いがけないことを口にした。



「次のコンクール、優勝したら…付き合って」