「6人の野獣と1人の美男から狙われる1人の美女。いいですね!」
リビングが静まり返った。
皆がジト目で高城君を見つめる。
「ちなみに聞くが、1人の美男ってのは…?」
「はい!もちろん俺です!」
悠希の問に自信満々で答える高城君。
この子は、本当に人生を満喫しているんだろうな〜。
って言うか、美女って言うのは女子である私…?
ないないない。
美女でもないし、狙われているっていう感覚も良く分からないし。
「狙ってるつもりはねぇし、選曲もたまたまだし…」
南條君は箸をおしぼりで拭きながら言う。
「そうだよ高城君。全然意味分かんないし」
私は呆れ顔でサラダを口に運ぶ。
「んー…流石ですね…」
高城君が大人しく席に着くと、
私はふと視線を感じ、前を向いた。
南條君と目が合う。
私が首を傾げると、南條君は、
「バーカ」
と私にしか聞こえない声で小さく言った。
かっこいいことは認めるけれど、
すぐに私にバカバカ言うのはどうかと思う。
でも、会った当初より全然話しやすくなったのも確かだけれど……。


