「架神誠也や。タメやな!よろしゅう!」
架神君。
この子はなんだか明るそうで、
さっきからキラキラとした瞳で私を見つめてきていた。
「1年の鈴屋零士です。宜しくお願いします」
メガネをクイッとあげる鈴屋君。
頭が良さそうだ…。話が合うだろうか。
「1年の高城千尋です。俺、むさくるしいの苦手なので、すみれ先輩来てくれて、すっごい嬉しいです!」
高城君が人懐っこい笑顔で言ってくる。
ニッコリとした口元のエクボが、
すごく可愛い。
「何がむさくるしいだ、こっちのセリフだバカ野郎」
南條君が高城君の肩を殴る。
「先輩、痛いですよぉ〜」
そのやりとりに皆がクスッと笑う。


