ルームシェア~7人の王子様~





「俺のばあちゃんさ、このコンクールで、銀賞だったんだ」


前に聞いたのを思い出す。

確か南條君のおばあちゃんはピアニストで、
その影響で、
南條君もピアノを始めたとか。


「だから、このコンクールで金賞をとれば、ばあちゃんを超えられる。俺の…夢だ」


その語尾には、
とても気持ちがこもっているように思った。

きっと、すごく、
何か思い入れがあるんだ。



「私は、誰よりも南條君の演奏を信じているし、応援してるよ」


私は南條君にそう告げた。


南條君は、こくりと頷くと髪の毛をいじりはじめた。