ルームシェア~7人の王子様~

それから夜中まで、私は鈴屋君と2人でゲームをしていた。

皆は飽きてとっくに寝てしまったけれど、
私がわがままを言って鈴屋君に付き合ってもらっていた。


「先輩、まだ飽きないんすか?」


「う〜ん…後ちょっとだけ…」


私は欠伸を噛み殺しながら答える。


「すっごい眠そうですけど…」


「うん……」


私は半分寝た状態で、ゲームをプレイする。

眠いけれど、楽しすぎてやめられない。

まさかこんなにドはまりしてしまうなんて…。


画面を見つめているうちに、どんどん意識が遠のいていく。

あぁ、眠い…………


「せっ、先輩…っ!」


向かい合って座っていた鈴屋君が、
前のめりに倒れていく私の身体を支えてくれた。


抱きしめられるような形になり、
私はハッと目を覚ました。


「ごめっ……」


焦って鈴屋君から離れようとすると、
ギュッと手に力を込められた。