ルームシェア~7人の王子様~



「俺がつけたんだよ。すみれの花言葉は、ささやかな幸せだからね。そんな寮になればいいなって」


悠希がニコニコと微笑んで言った。
しばらく見ないうちに、
幼なじみは随分と男らしくなっていた。


「よく言うよ〜。元々は本館の寮を追い出されて勝手に作った寮なのに。あ、よろしくね、すみれさん。俺は雨宮凛空。3年だよ」


「宜しくお願いします、雨宮先輩」


悠希の言葉に苦笑いで答える男の子。
雨宮先輩というらしい。

栗色の髪に、優しい顔立ちが印象的だ。



そう言えば、ここに来る前聞いた。

悠希は生徒会長をしているけれど、相変わらずのいたずら好きで、よく学校で悪さをしているらしい。

その悪さの中の一つで、
寮から庭に向かって花火を打ち上げた(どうやら雨宮先輩の誕生日サプライズとしてやった)らしい。

それで寮を出入り禁止になって、
別館のここに自分だけの寮を作ったという。


そして、雨宮先輩も自分のせいと責任を感じて寮を飛び出して、悠希と雨宮先輩の共同生活が始まった。

2人の信頼関係を羨ましく思う反面、呆れてしまうけど…。


寮から打ち上げ花火を打ち上げるって、
ほんとに……もう……。