先輩は少しびっくりした後、口を開く。
「起きたのか…。悪いな、寝ていたから昼に起こさなかった…」
「あ、いえ、別に…」
まずい状況なのはわかるけれど、目を離すことができない。
吸い込まれそうなほど綺麗な瞳から目が離せない。
「見られたのは…お前が初めてだな…」
先輩が何のことを言っているのかはすぐわかった。
「悪いな…」
先輩はそう言うと、
眼帯をつけようとした。
「なんで…眼帯つけちゃうんですか…?」
私はいてもたってもいられなくなり、
疑問を投げかけた。
「えっ?」
先輩は面食らった顔になる。


