「だぁぁぁあ!可愛すぎ!」
俺は今にも恥ずか死にそうなすみれを、
ギュッと抱きしめた。
なんだよ!プレゼントがすみれって!
嬉しすぎるに決まってんだろ!
「くっ、苦しいよ…」
すみれが、トントンと背中を叩くけど、
俺はもっと力を込めた。
ほんと、
たくさん遠回りしてしまったけど、
すみれでよかった……。
いつまでも、こうしていられたら…。
俺は、ふと思い出して、
パッとすみれを離した。
「悠希…?」
すみれは、キョトンとした顔で俺を見上げていた。
俺は、机の上に乗せた紙袋から、
あるものを取り出した。
今、渡さなければいけないもの。
今、伝えなければいけない気持ち。
俺は、それを取り出すと、
すみれの前にしゃがんだ。


