ルームシェア~7人の王子様~



「だぁぁぁあ!可愛すぎ!」


俺は今にも恥ずか死にそうなすみれを、
ギュッと抱きしめた。


なんだよ!プレゼントがすみれって!
嬉しすぎるに決まってんだろ!


「くっ、苦しいよ…」


すみれが、トントンと背中を叩くけど、
俺はもっと力を込めた。


ほんと、
たくさん遠回りしてしまったけど、
すみれでよかった……。

いつまでも、こうしていられたら…。

俺は、ふと思い出して、
パッとすみれを離した。


「悠希…?」


すみれは、キョトンとした顔で俺を見上げていた。

俺は、机の上に乗せた紙袋から、
あるものを取り出した。


今、渡さなければいけないもの。
今、伝えなければいけない気持ち。


俺は、それを取り出すと、
すみれの前にしゃがんだ。