受験当日、
すみれ荘に帰ってきた2人は、
笑顔でバッチリだと言った。
それで安堵したのだけれど、
合格発表が近づくにつれて、
ドキドキするのは事実だった。
凛空先輩は、
教師になる夢を叶えるために、
両親を説得して、ここまでこれたんだ。
凛空先輩が転校してしまうかもしれないと知ってから、色んなことをしたのが、今でも懐かしく思い出せる。
凛空先輩なら…絶対に、大丈夫だよね……。
悠希だって、
ああ見えてよく頑張っていた(ハズ)。
私は、落ち着いて先生の話を聞くこともできず、ずっと携帯の着信を待っていた。


