「って…みんなは、学校でしょ?」
一ノ瀬先輩が、ハッとしたように時計を見上げる。
「やば!ご飯にしないと!」
私は席から立ち上がった。
先輩たちは休みでも、
私たちは平常授業なんだ…!
パタパタとキッチンに走りながら、
私は自然と笑がもれた。
人は、出会いと別れを繰り返す。
何もかも、変わらずにはいられないんだ。
そう思っていたけれど、
すみれ荘のみんなは、変わらない。
みんな、いつまでも、
私にとっての"家族"なんだ。
どんなことがあっても、
いつまでも、いつものみんなでいてくれる。
私は、そんなすみれ荘のみんなが、
大好き。


