私の作ったお菓子を食べて、
うまいうまいと笑う2人。
「勉強……」
撮りだめてた映画をまとめて見ていた2人。
「……して」
テレビゲームを唸りながらプレイしていた2人。
「ない………」
私の顔は一気に青ざめる。
「勉強してなくない…?」
私の言葉に、高城君がブッと吹き出す。
「してないですね」
お腹をかかえて笑う高城君につられて、
私もクスリと笑ってしまった。
こうして自然に高城君と話せるのも、
本当に久しぶりな気がする。
高城君が悠希を呼びに行ってくれたと聞いたとき、
本当に、高城君って優しい人だなって思った。
いつだか、高城君は、私に優しいって言っていたけど、
本当に優しいのは、
高城君だなって、思ったんだ。


