ルームシェア~7人の王子様~



私の作ったお菓子を食べて、
うまいうまいと笑う2人。

「勉強……」


撮りだめてた映画をまとめて見ていた2人。


「……して」


テレビゲームを唸りながらプレイしていた2人。


「ない………」


私の顔は一気に青ざめる。


「勉強してなくない…?」


私の言葉に、高城君がブッと吹き出す。


「してないですね」


お腹をかかえて笑う高城君につられて、
私もクスリと笑ってしまった。


こうして自然に高城君と話せるのも、
本当に久しぶりな気がする。

高城君が悠希を呼びに行ってくれたと聞いたとき、
本当に、高城君って優しい人だなって思った。


いつだか、高城君は、私に優しいって言っていたけど、

本当に優しいのは、
高城君だなって、思ったんだ。