ルームシェア~7人の王子様~



定演から2ヶ月弱。

私と悠希はすっかりカレカノというやつに戻っていた。

本気でぶつかって、
本気で言い合って、

結果、これでよかったのだと言える。

今では、前以上に仲良しだと思う。
ほんと、意味わからない2人だなぁ…。

自分でもクスリと笑ってしまう。


「あーれ?先輩たち、もう行っちゃったんですか?」


眠たそうに目をこすりながら、
2階から高城君が降りてきた。


「今さっきねー。あぁ…大丈夫かなー…」


不安を口にしながらリビングへと戻る私に、高城君はニッと笑った。


「大丈夫っすよ!2人ともあれだけ勉強してたんですから!」


「うん…そうだよね!」


高城君の言葉に、今までの2人を思い浮かべる。