定演から2ヶ月弱。
私と悠希はすっかりカレカノというやつに戻っていた。
本気でぶつかって、
本気で言い合って、
結果、これでよかったのだと言える。
今では、前以上に仲良しだと思う。
ほんと、意味わからない2人だなぁ…。
自分でもクスリと笑ってしまう。
「あーれ?先輩たち、もう行っちゃったんですか?」
眠たそうに目をこすりながら、
2階から高城君が降りてきた。
「今さっきねー。あぁ…大丈夫かなー…」
不安を口にしながらリビングへと戻る私に、高城君はニッと笑った。
「大丈夫っすよ!2人ともあれだけ勉強してたんですから!」
「うん…そうだよね!」
高城君の言葉に、今までの2人を思い浮かべる。


