メールしてみようかな、とか
明日、何か話せるかな、とか
考えるのはそんなことばかりで、
結局、歩み寄る一歩も、
離れる一歩も踏み出せていない。
だから…
俺は、みんなに笑顔で振る舞える凛空が羨ましかったんだ。
俺にはないものをたくさん持っていて、
家族も、友達もたくさんいて。
それって、どんなことよりもに羨ましいことだと思ってた。
でも、結局はみんな、ないものねだりだったんだ。
佐伯の好きな人になれたら、
そんなことを願ってみたりしてしまう。
なにも上手くいかなくて、
本当、泣きそうだ…。
"もう、泣きません"
いつだか、佐伯が言っていた。
"辛かったら泣けばいい"
あの時そう言えたら、
もう少し今とは違う未来だったのだろうか?


