ルームシェア~7人の王子様~



メールしてみようかな、とか

明日、何か話せるかな、とか


考えるのはそんなことばかりで、

結局、歩み寄る一歩も、
離れる一歩も踏み出せていない。


だから…
俺は、みんなに笑顔で振る舞える凛空が羨ましかったんだ。

俺にはないものをたくさん持っていて、
家族も、友達もたくさんいて。

それって、どんなことよりもに羨ましいことだと思ってた。


でも、結局はみんな、ないものねだりだったんだ。

佐伯の好きな人になれたら、
そんなことを願ってみたりしてしまう。

なにも上手くいかなくて、
本当、泣きそうだ…。


"もう、泣きません"


いつだか、佐伯が言っていた。


"辛かったら泣けばいい"


あの時そう言えたら、
もう少し今とは違う未来だったのだろうか?