ルームシェア~7人の王子様~



~ 蓮 side ~


「軽いパニック障害ね。少し寝れば治るから。私、これから職員会議なの。起きたら鍵閉めていってね〜」


養護の先生は、俺が返事をするより早くそう言って鍵を置いて行った。


「………よかった…」


俺は、目の前に横たわる佐伯の髪に触れる。
佐伯は、落ち着いた様子で寝てしまっている。


「…蓮は、すごいね」


「えっ?」


左側のベッドに座った凛空が、
不意にそんなことを言った。


「蓮は、いつでも素直で、真っ直ぐで…いつも俺たちの一つ先を行ってる」


凛空の言葉の意味が分からなくて、
俺は首を傾げた。


「俺なんて、まだダラダラすみれさんの背中を追っちゃってるよ…。本当…情けない」


凛空は、前髪を右手でクシャっとすると、暗い表情のままベッドに倒れ込んだ。


……俺だって、佐伯のことを諦めきれたワケじゃない。

今だって気持ちは変わっていなくて…。


でも、大好きだからこそ、
同じくらいの愛を求めてしまうんだ。

愛されたいって、
思ってしまうんだ。