ルームシェア~7人の王子様~



やっぱり、俺にはすみれを幸せに出来ないのかもしれない。

佳奈といて、そう思った。

俺がすみれといたいと思えば思うほど、
すみれを傷つけてしまう。


ごめんね、すみれ。


校門から足を外に投げ出したとき、
不意に誰かにスクバを引っ張られた。

驚いて振り返ると、そこには息をあげた千尋がいた。


「千尋……」


「来てください」


千尋はそれだけ言うと、俺のスクバをグイッと引っ張った。


「ちょっとまっ……」


俺は訳がわからず立ち尽くしていると、
千尋が大きな目で俺を見つめた。


「守るべきものが変わってるんじゃないですか?」


「……なんのことだよ…」


俺は、視線を下げた。
自分がいろんな人を傷つけていることが分かって、千尋の真っ直ぐな目を見たくなかったんだ…。


「すみれ先輩、倒れたんです。悠希先輩がいなかったから…。分かりますよね?」


それを聞いた瞬間、
頭が真っ白になった。