ルームシェア~7人の王子様~

演奏がだんだんと止むのと同時に、
私はその場に倒れ込んでしまった。


「すみれちゃん!?」


「すみれ!?」


みんなが走ってきて、私の体を支えてくれた。

私は途切れ途切れの息で、
顔をあげた。


観客も舞台に近づいてくる。

その中の一人が、舞台に上がってきた。


悠希……?


そんな淡い期待は、すぐに裏切られた。

それは全く別の人物だった。


「保健室…行こう…」


「……一ノ瀬…せんぱ…」


先輩は私の前まで来ると、
私の背中と膝に手を回した。

ふわりと落ち着く香りが私を包む。

落ち着くんだ…この香り……。
私こそ、悠希じゃなかったのかな…。


私は一ノ瀬先輩にお姫様だっこされたところで、記憶が途絶えた。