ルームシェア~7人の王子様~



「すみれ…?」


後ろから麗華ちゃんに声をかけられるけれど、振り返ることも、歌い出すこともできなかった。

その間も曲はどんどん進んでいく。


ざわめく観客の中、架神君が代わりに歌を始めてくれる。

観客は、初めて聞く架神君の歌声に、更にざわめきを強める。


それでも、私の頭は思考を許さなかった。


"悠希がいない。"


その現実を突きつけられた私は、
立っていることすらツラくなっている。

期待していただけに、信じていただけに、
ショックは大きかった。


動悸がおさまらず、
息をするのも苦しい。

涙が溢れてきた。