ルームシェア~7人の王子様~




「すみれ」


夕食の片付けを終えて2階へ上がろうとする私の腕を、悠希が掴んで引き止めた。


「なっ、なに…?」


突然のことに緊張して、私の表情と身体は自然と強ばる。


「あぁ、なんつーか、話って言うか…」


悠希は右手で私の左腕を掴んだまま、気まずそうに左手で頭をかく。

私が腕に視線を落とすと、
悠希はハッとしたように手を離した。


「悪い!あぁ…えっと……」


「話って?」


目を泳がせる悠希を、私はじっと見つめた。

会話に温かみはないけれど、
悠希と話すのなんて、すごく久しぶり。


「……マジで、か…大倉とは何もないんだ。すげぇ女々しいけど、ずっと、すみれだけだったから。お前のこと傷つけて、ほんと、悪かった」


悠希が真面目な視線を向けてくる。

悠希もこんなに真剣な顔をするんだ…。