~ 悠希 side ~ 「……はぁ…」 ベッドに深く寝っ転がる。 自分がいけないことは、重々承知だ。 すみれをたくさん傷つけたことだって、分かっている。 中学の頃、中途半端に手を出してしまった佳奈が、まさか俺を追いかけてこの高校に入ったなんて、全然知らなかった。 過去の事が、こんな風に幸せを壊していくなんて、思いもしなかった。