~ out side ~
すみれと遊んだ翌日。
蓮はある人物を訪ねていた。
「一ノ瀬先輩」
呼ばれて振り返ると、
そこには大倉佳奈の姿がある。
蓮は顔をしかめた。
すみれからの話によると、
確か大倉佳奈は悠希の中学校時代の彼女で、
今でもそれに近しい立場だという話だったけれど、
見てくれは悠希の好みとは正反対だったから。
以前、夕食を囲んだテーブルで、
悠希は、暗い髪色で真面目そうな女の子が好きと言っていた。
だけど、目の前に立つのは、
派手な茶髪をポニーテールに結い上げた、お世辞にも真面目とは言えない女の子だった。
「…あの、先輩?」
佳奈が訝しげな顔で蓮を見上げる。
「あぁ…。突然悪いな」
蓮は髪を耳にかける。
小さい頃から人見知りが激しかった蓮は、緊張すると髪をいじるのが癖だった。
「大丈夫ですよ。話って?」
「…もう、佐伯と悠希の邪魔をしないで欲しい」
「……はい…?」
佳奈は、訳が分らないと言ったように首を傾げた。


