ルームシェア~7人の王子様~



「なにこれ…?」


「プリクラです。知らないですか?」


「聞いたことはあるけど…」


プリクラ機の中を先輩はキョロキョロと見渡す。

そりゃあそうか。
男の子って、あまりプリクラは撮らなさそうだし、ましてや一ノ瀬先輩が友達とプリクラって……。


私は一ノ瀬先輩を見上げる。

眼帯、外さないのかな…?
私は眼帯を付けていない一ノ瀬先輩の方が好きなのに…。

先輩は、私の視線の意図に気づいたらしく、私と揃う背丈になるまでしゃがんだ。


「外しても…いいよ…?」


私は一瞬躊躇ったけれど、
先輩の髪に手を伸ばす。

艶を放つ髪を耳にかけると、
そのままゆっくり眼帯を外した。

先輩は、ゆっくりと目を開く。

開かれた右眼は、
吸い込まれそうな金色。

やっぱり…素敵……。


「あんまり見るな…」


先輩は恥ずかしそうにそっぽを向いた。


「素敵です。ほんとに」


「あ…ありがと…」


先輩は前髪で目を隠すように、髪をいじっていた。

騒がしいゲームセンターの中で、
私たちがいるプリクラ機の中だけが、
不思議な雰囲気が漂っていた。