ルームシェア~7人の王子様~



「何してるの…?」


涙を拭いながら見上げると、
傘を私にさしながら見下げる一ノ瀬先輩がいた。


「一ノ瀬先輩…。なんでもないです…。先輩濡れちゃいますよ」


立ち上がって傘を押し返すと、
先輩は少しムッとしたように、私に傘を傾ける。


「でも、泣いてる。俺でよかったら話聞くけど」


先輩の眼差しがあまりにも優しくて、
涙がもっと溢れてきた。


"南條君とも、一ノ瀬先輩とも仲がいい"


そうかもしれない。

あの子が言っていることは、
けして嘘じゃない。


私は、悪い子だ。


悠希だってそうでしょう?
そう思ってしまっている。