ルームシェア~7人の王子様~



「だから、悠希先輩と別れてください」


漫画なんかでよくある、
恋敵とのバトルシーン。

でも、私には言い返すことができなかった。


大倉さんは、
そのまま軽くお辞儀をすると、走って去っていった。


立ち尽くす私。

私の頬を伝った雫が、
地面にシミを作る。


「うっ……うぅ…」


嗚咽が漏れて、口を抑えながらしゃがみこんだ。


ポツポツと雨が降り始める。

そう言えば、今日は夕方から雨って言ってたっけ。

傘忘れるなんて…らしくないな…。


最近、悠希と大倉さんのことばかり悩んでいたからかな…。

なんか、虚しい。

恋愛って、こんなもんなのか…。


そう思いながら雨に打たれていると、
人影が近づいてきたのと一緒に突然、雨がやんだ。