"ごめん"
ここからは聞こえないけれど、悠希はそう口を動かすと申し訳なさそうに俯く。
すごく、安心している自分がいた。
でも、胸騒ぎがすごくて…。
「私…たまに悠希先輩が告られてるところ、見るよ」
愛香がボソッと言う。
「私も…。あのビジュアルだと、流石にモテるみたいだよね」
有紀もそう言った。
やっぱり…。
悠希を信じる気持ちだってある。
けど、
日に日に悠希への感情が大きくなってしまって、
私が独り占めしたいって思ってしまって…。
女の子は、そのまま泣きそうな顔で走っていってしまう。
「まぁ、悠希先輩はすみれにぞっそんだから、大丈夫だろうどね」
有紀が先を歩き始める。
「うん……」
小さく返事をすると、
愛香と一緒に有紀の背中を追った。


