ルームシェア~7人の王子様~



それは、突然だった。


「すみれちゃん、悪いんだけど…。今日は悠希の部屋で寝てくれるかな?」


「へっ?」


私は食後にお母さんから言われた言葉に素っ頓狂な声を出す。


「小さい頃も、よく一緒に寝てたから…大丈夫よね?」


「ちょっと母さん、俺たち、もう小学生じゃないんだから…」


悠希もお母さんとの話のあいだに入ってくれる。
いくらなんでも、一緒に寝るなんて…。


「えー?でも、付き合ってるんでしょう?よくなぁい?」


「あのねぇ、母さん…」


また呆れを全面に出す悠希。

悠希のお母さんって、たまに抜けてるとことかあるし…。
私と悠希が大好き過ぎて、少し変わってるんだよね……。


「でも、もう悠希の部屋にお布団敷いちゃったわよ?敷き直すのめんどくさいわよぉ…」


お母さんがクネクネしながら、
悠希と私を交互に上目遣いに見上げている。


……憎めないなぁ…。


私のお母さんと同級生だって言ってたのに、全然綺麗だし、可愛いし、愛嬌があるし、優しいし……。


なんか…泊まらせてもらうのに申し訳ないな…。


「悠希、私は大丈夫…だよ?」


「はっ?」


悠希が私のように素っ頓狂な声をあげる。


「ほらほら、すみれちゃんはいいって!チキってないで早くしなさい」


「そんな言葉どこで覚えたの…」


お母さんが私と悠希の背中をグイグイと押していく。

お母さんには逆らえないんだよなぁ…。
私は呆れる悠希にクスッと笑った。