ルームシェア~7人の王子様~



「すみれちゃん、いらっしゃい!」


悠希のお母さんが、語尾にハートが付きそうなほど大歓迎してくれる。


「あれから大変だったみたいだけど、大丈夫?学校は楽しい?」


お母さんが、私の両親のことを言っているのはすぐに分かった。

両親が亡くなった時、1番心配してくれて支えてくれたのは、榊原一家だったから。


「はい。お世話になりました。学校は、悠希もいるのでとても楽しいです」


そう言うと、悠希のお母さんはコクコクと頷く。


「ほんっとうに良かったわ…!すみれちゃんのためだったら、お母さんも悠希もなんだってするんだから!ねぇ悠希?」


「ん?あぁ。そうだね」


スリッパを出しながら、悠希が若干呆れ気味に言う。

お母さんの私依存症は家族公認だからなぁ…。
悠希との結婚を1番待ち望んでいたのは、お母さんだったし。

…結婚するなんて決まったわけじゃないけどね…。


「ささ!上がって!お父さんも2人を待ってるんだから!」


私はお母さんに連れられて、
悠希と一緒にとてつもなく広いリビングに通された。