ルームシェア~7人の王子様~



「楽しかったね!」


「喜んでくれたなら良かった」


動物園からの帰り道、
すぐに電車には乗らずに、
少し寄り道していた。

しっかりと、手を繋いで。


今日から、恋人なんだ。
私たち…。

そう思うと、すごく変な感じがした。


「あっという間だったね。やっぱり、もう少しうさぎ触りたかった」


「好きだね、うさぎ」


私は悠希に引かれる形で、階段を登っていく。


「どこ向かってるの?」


私は気になって、悠希の背中に声をかけた。


「んー、もう少しだよ」


やっぱり、教えてはくれない。
どこだろう?

ここは、私と悠希が小さいときに住んでいた所と近いから、
なぜか一度も来たことある気がする。


そんなことを考えながら最後まで階段を登ると、街が一望出来る丘の上だと言うことが分かった。

幻想的な夜景が、目の前一面に広がる。


あれ…?
ここ、一度だけ来たことある気がする…。