「もう…そんなに泣かないでよ…」
悠希が呆れ気味で私の涙を拭ってくれる。
あれから10分近く経つけど、
私はまだ泣いていた。
あまりにも唐突過ぎてびっくりして、
嬉しくて、感情がぐちゃぐちゃだった。
「だって…嬉しかったから…」
そう漏らすと、悠希は嬉しそうに笑った。
「もっと早く伝えてれば、千尋に先こされなかったのになぁ」
冗談ぽく言われた言葉に、
私は俯く。
「でも…1番はずっと悠希だから…」
そう呟くと、悠希は、あぁ!と声を上げる。
「それ、他の奴に禁止!その顔もダメ!もう、他の奴に見られないで!俺のポケットに入ってて!」
「ええ!?」
私たちは、ふふっと笑い合う。
こんな日々が、ずっと続いたらいいのにな。
"卒業"なんて、しないでほしい。
ずっと、ずっと、隣にいてほしい…。
悠希がいなくなってしまったら、
私は一人ぼっちになってしまう気がするんだ。


