「すみれは…すみれ荘が好き?」
悠希の質問に、首をひねる。
どうして、突然…?
「…うん。大好きだよ」
「じゃあ、俺のことは…?」
「えっ?」
私は言葉をつまらせた。
どういうこと…?
「俺のこと、小さいままの幼馴染みだと思ってる…?男として見てない?」
なんて返したらいいか分からなくて、
ただ目を瞬かせてた。
秋の心地いい風が、
私と悠希の間に吹く。
「なんで……?」
一生懸命考えて出てきた言葉が、
それだった。
それじゃあ、
────── 悠希は、どうなの?
私のこと、一人の女の子として、見てくれているの?
「ずっと…すみれしか見てないから。誰に告白されても、すみれと離れても、ずっと、すみれしか見れなかったんだ」
悠希の熱を帯びた視線が、
私を熱くさせる。
「すみれが…好きだったから。本気で、一人の女の子として、俺が守りたくて」
"好き"
その言葉が私の頭の中でこだまする。
悠希が私のことを?
好き?


