ルームシェア~7人の王子様~



悠希はと言うと、
3年間着続けた制服を少し着崩しただけで、
特別いつもと変わった様子はなかった。


やっぱり、楽しみにしてたのは私だけだったのかな…。

そう思うと、少し恥ずかしい。


「すみれってさ、すごい顔に出やすいよね」


悠希がクスリと笑う。


「俺だって、楽しみで寝られなかったよ」


悠希は、ずるいよ…。

他の女の子にもそうやって笑って見せてるくせに…期待しちゃうじゃんか…。


「ほら、行こ?」


悠希に声をかけられてハッとする。

今日だけは、悠希は私だけを見てくれるんだから、楽しまないと…!


私はバックを肩にかけると頷いた。


今日だけは、恋人未満なんかじゃなくて、いいよね…?