ルームシェア~7人の王子様~



悠希が落ち込んでる…?

私が悠希を嫌うはずなんてないのに…。


「分かりました。悠希はなんて?」


「すみれが良ければ行きたいって」


「そっか…」


悠希がそんな風に思ってたなんて、
全然気づかなかった。

幼馴染みだし、
一緒にいるのが当たり前過ぎて…。

私にとっては、
家族と同じくらい、
ううん。それ以上の存在だったから。


でも、最近はすごく距離が遠くなった気がして、私自身寂しかった。


恋…なのかな…?

最近、そう思う。


悠希に恋なんて全然ありえないって思ってたけど、多分、恋なんだ…。

そう意識してしまうと、
お風呂で会ってしまったことも、
頬にキスされたことも、

すごく恥ずかしくて…。


少しだけ、二人で出かけられるのが楽しみだった。