悠希が落ち込んでる…?
私が悠希を嫌うはずなんてないのに…。
「分かりました。悠希はなんて?」
「すみれが良ければ行きたいって」
「そっか…」
悠希がそんな風に思ってたなんて、
全然気づかなかった。
幼馴染みだし、
一緒にいるのが当たり前過ぎて…。
私にとっては、
家族と同じくらい、
ううん。それ以上の存在だったから。
でも、最近はすごく距離が遠くなった気がして、私自身寂しかった。
恋…なのかな…?
最近、そう思う。
悠希に恋なんて全然ありえないって思ってたけど、多分、恋なんだ…。
そう意識してしまうと、
お風呂で会ってしまったことも、
頬にキスされたことも、
すごく恥ずかしくて…。
少しだけ、二人で出かけられるのが楽しみだった。


