ルームシェア~7人の王子様~



「早くしないと、俺みたいなのに取られるよ?」


「わーってるよ」


俺はベッドから起き上がる。

気持ちを伝えようにも、
なんと伝えたらいいのか分からないし、
小さい時から、傍にいるのが当たり前だったから、
あいつが俺以外のやつと一緒にいるとか想像できなくて。


「告白ねぇ……」


ぼそぼそと呟きながら部屋のドアに手を掛ける。


「どこ行くの?」


「風呂入ってくる」


俺は、すみれのことで頭をひねりながら、汗を流そうと風呂場に向かった。