「ん……ん…おも……」
どの位寝てしまったんだろう。
胸のあたりに重みを感じて目を覚ました私は、
ベッドをみてパッチリと目を覚ます。
私の頭の下には、悠希の腕が腕枕をする形であって、
抱きつくように胸のあたりに悠希の腕が投げ出されている。
「な…なんで……」
腕をどかして起き上がる。
壁にかかった時計を見ると、
朝の7時過ぎだった。
私、あのまま悠希と寝ちゃったんだ…。
自分のしたことに恐ろしくなる。
「ゆ、悠希、起きて…」
激しく肩を揺らす。
「ん…も…ちょっと…」
寝ぼけた悠希の手が、
私の手を引く。
「ちょっ、バカ悠希…!」
体勢を崩した私は悠希の顔のすぐ隣に、
多いかぶさるようにして手をつく。
ちょっとまって…
こういうことがある時って……。
案の定、ガチャリと部屋の扉が開く。
「すみれ、飯できてる…け……ど…。……すいません」
それだけ言い残して閉められるドア。
こういう事がる時って、
絶対琉生君が来る…!!
私は悠希の顔をベシベシ叩く。
「悠希のバカァァア!」


