男、男、男……。
「ええええ!?」
ついつい大声を出してしまう。
新館の個室の数が足りなくて、
別館の寮に住まわせてもらうことは知っていたけれど、
まさか女の子が私一人だなんて…。
「ごめんね、すみれちゃん。言うの忘れてたよ。だけど悠希も一緒だから大丈夫だよね?」
理事長が私に言う。
その隣では、私の一つ年上の幼なじみの悠希が苦笑いしている。
「俺がいるから大丈夫って話も変だけどね。まぁ、安心してよ」
「は、はぁ……」
私は曖昧に笑い返す。
一体…私の華の女子高生ライフは、
どうなってしまうんでしょうか…?