ルームシェア~7人の王子様~



先輩は、ふぅ、と息をつくと、
私の言葉を察したようだった。


「お風呂入ってくるね。また後でゆっくり話そう」


と言って私の横をスッと抜けていく。



「あっ…せんぱ……」


" 待ってください "


その言葉も、出なかった。

私の中で、諦めが生まれ始めていたんだ。


その時、
背中を向けた先輩のパーカーから、
ひらりと紙が1枚落ちた。


先輩は気づかない様子で階段を降りていく。


私は恐る恐る紙を開いた。