「うぅ……どうしよう…」 2人の返答にうなだれながら、 私は自分の席に戻った。 一応、今日の放課後に集まるように言われてしまったけど…。 5時限目後の休み時間にボーカルが見つからなければ、 もう覚悟を決めるしかないよね…。 けれど、 6時間目が終わってからも、 やってくれる人は見つからなかった。 「大丈夫…!大丈夫!カムバック私!!」 軽音楽部の部室の前で、 そう唱えると、私はゆっくりと扉を開けた。