ルームシェア~7人の王子様~




「でも、後悔はしてないですよ。先輩に気持ちを伝えられてよかったです。すみれ先輩が悠希先輩のこと好きでも、結婚したとしても、諦めないですよ」


千尋はそう言って自らの武器である満面の笑みを俺に向ける。


「すみれは俺のもんだから、手ぇ出すなよ」


俺は千尋の隣にいたすみれをグイッと引き寄せる。

華奢なすみれがポスっと俺の腕に収まる。

心地が良くて、暖かくて、一番好きな匂いがする。



「すみれ先輩、その人変態ですから離れた方がいいですよ!」


頬を膨らまして可愛い顔で睨む千尋。