ルームシェア~7人の王子様~



「凛空には敵わねぇな」


そう言って笑うと、
凛空もクスッと笑う。



「いつまでもこうしてられたらいいのにね…」



その凛空の呟きに、俺の顔は硬直する。



「やっぱり…出ていくのか…?すみれ荘を…」


俺の言葉に、凛空はコクりと頷く。


「うん。近いうちには ────」


その時、ガチャリと生徒会室の扉が開いて、俺たちは話すのをやめた。

昼食に行っていた、生徒会の面々が帰ってきたのだ。


凛空は何事もなかったかのように、
再び書類に目を通していた。


「………」


俺もまた、凛空を一瞥すると、昼食を摂る準備をした。